感想はネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

原題:The Greatest Hits
作品データ
- ジャンル:ファンタジーロマンス
- 主な舞台:LA(?)
- リリース:2024
- 時間:1h 34m
- キャスト:ルーシー・ボイントン(ハリエット)ジャスティン・H・ミン(デヴィッド)
- ディレクター:Ned Benson
- IMDb:6.2
- rotten tomatoes:49%
イントロダクション
2年前、交通事故で恋人マックスを亡くして以来、ハリエットはタイムスリップするようになった。マックスとの思い出の曲を聞くと、その曲を聞いた当時に戻るのだ。過去にいられる時間は曲が流れる間だけ。仕事も変えて引きこもりの生活を送るハリエットはマックスを救う方法を探すが、タイムスリップを繰り返しても過去を変えることはできない。やがて、ハリエットは悲しみの集会でデヴィッドと出会う。デヴィッドに惹かれるハリエットは前へ進み始めるが、思い出の曲は否応なしにハリエットを過去へ引き戻す。
おちゃのま感想
思い出の曲が亡き恋人のもとへ誘い、その曲が流れている間だけ思い出の瞬間へ戻ることができる。ファンタジー色の強いロマンス映画ということで、小難しいことや屁理屈ぬきに物語に浸り、切ない恋心に思いを馳せながら鑑賞しました。
この映画を見たきっかけは、デヴィッド役のジャスティン・H・ミンです。海外ドラマ『アンブレラ・アカデミー』のベン役で魅了された彼の別の顔を見たい!という単純な思いから。想像以上の好演で、新たな魅力発見でした。ハリエット役のルーシー・ボイントンとの相性もよく、惹かれ合うふたりに違和感なし。ミンのピュアな雰囲気が切なさを誘い、ふたりのやるせない感情と純粋な想いがすごくリアルに伝わってきました。
「小難しいことは抜きで!」と前置きしながら、やっぱり考えてしまうのはわたしの悪い癖。そんなわたしが、この映画から感じたメッセージは『人生の重要な岐路は気づかないほどささやかな瞬間かもしれず、リセットできないからこそ流されずに自分自身でしっかり見極めることが大切』ということ。
この映画は“過去を変えられるなら、そうすべきか?”というハリエットの自問がテーマになっているようなのですが、わたしは“人生のあらゆる場面にある選択”がテーマだったように感じます。
クライマックスの見せ場もハリエットの選択でした。マックスとデヴィッドの間で揺れる恋心も手伝い、切なさMAXで見守ったハリエットの選択は、ライブの熱気に流されるようにノリで付き合い始めたマックスとの関係をリセットすること。出会ったときのマックスの誘いこそが、ハリエットにとって人生の重要な岐路でした。
ハリエットと付き合わなかったマックスが事故死を免れたかどうかは分かりません。「マックスの誘いに応じない」という選択で確かに変わったと言えるのはハリエットの人生だけです。(デヴィッドもかな?)それが正しい選択だったのか?その答えは、過去を変えたハリエットの人生がキラキラ輝いていることで示されていたと思います。
音楽が記憶(思い出)に結びつき、その曲を聞くと心が当時に戻ってしまう。心のタイムスリップは、きっと誰もが経験あるはず。案外、これは身近で共感できる映画なのかも知れません。心と心が共鳴したかのように視線をかわすハリエットとデヴィッドのその後を想像しつつ、感想を終わります。

この映画はDisney+で鑑賞しました。
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