感想はネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

原題:Dream Horse
作品データ
- ジャンル:実話
- 主な舞台:ウェールズ(イギリス)
- リリース:2020
- 時間:1h 53m
- キャスト:トニ・コレット(ジャン・ヴォークス)ダミアン・ルイス(ハワード・デイヴィス)
- ディレクター:Euros Lyn
- IMDb:6.9
- rotten tomatoes:88%
イントロダクション
お金も経験もなかった女性が地域を巻き込んで競走馬を育て、夢や生きがいを見出してゆく物語。
ウェールズの小さな町で暮らすジャンの毎日は、平凡で単調。子供は巣立ち、夫はテレビの前から動かず、通いで介護している年老いた両親は口うるさく批判ばかり。仕事はスーパーとバーの掛け持ち。日々、忙しくしていても充足感はない。ある日、バーを訪れた客ハワードの会話を耳にしたジャンは、競走馬を育てるという無謀な案を思いつく。経験のないジャンの夢にハワードが加わり、さらに「毎週10ポンドを出資して競走馬を育てよう」というジャンの呼びかけに応じた町の有志たちが集まる。やがて、ジャンのもとに生まれた仔馬はドリームアライアンスと名付けられ、競走馬の世界へ送り出される。
おちゃのま感想
馬に興味があるわけでもなく、どちらかというと動物を金儲けの材料にすることに抵抗があるというのがわたしの本音です。そんなわたしがこの映画に目を留めたのは、パリオリンピックで初めて見た馬術の競技がきっかけだったのかもしれません。性別も年齢も関係ない競技に驚き、人と馬がそれぞれにベストを尽くす姿に感動を覚えました。映画のほうは競馬ですが、おそらく抵抗なくチョイスしたのはあの感動が心のかたすみにあったからだと思います。
この物語の中で、理解しづらく疑問に感じる部分はジャンが競走馬を育てようと思いつく件です。経験も資金もなく、まして馬と関わっているわけでもない人が、小耳に挟んだ会話から「競走馬を育てよう」と考えるかな?と。しかし、その疑問の答えこそ、映画の中で最も共感する部分でした。理由は純粋かつシンプル。朝、目覚めたときワクワクしたいから。日々は繰り返しの連続で、キラキラした毎日を送るって難しけれど、ワクワクは心のエネルギーになる。同じ思いがわたしの中にもあるからこそ、ジャンの“ワクワク”を渇望する気持ちに強く惹かれたのです。
さて、実話ということで、演じる俳優陣も実在の人物をモデルに役作りをしたのだと思いますが、なんとも味のある演技の数々に魅了されました。おそらく「これぞウェールズ!」という雰囲気を出してるのだと思います。(そこが分からないのが非常に残念!)主演のトニ・コレットとダミアン・ルイスが浮き立つこともなく、地域の一員として馴染んでいるところもよかったです。
もひとつ素晴らしい点をあげると、ドリームアライアンス(馬)の個性が伝わる演出がされていた点です。表情や雰囲気の捉え方から、「ああ、この子は走ることが好きなんだ」と納得させられ、レースのシーンでは思わず力を入れて見入ってしまいました。そして、いつしか目には涙が。
ワクワクして、ハラハラして、紆余曲折ありながら、大興奮のクライマックスへ。そして、フィナーレは実際の人物も参加しての大合唱。フィクションならば「あり得ないよねー」と決めつけるところですが、これは実話。だからこそ見る価値があると感じた映画でした。

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